夏が近づいてくると道端や空き地にポピーに似たオレンジの花がたくさん咲いているのを見かけませんか?
この花はなんて言う花なんだろう?
ちょっと調べてみると毒があるとのことです!!
庭や駐車場に生えているのを、何も考えずにブチブチ取っていました。
この記事では、かわいらしいお花でいろいろなところに咲いている雑草、どんな植物なのか、注意点や駆除の仕方を紹介します。
春夏に繁殖するオレンジの花を持つ雑草とは
よく見かけるオレンジ色の可愛らしい花、あの花の名前は「ナガミヒナゲシ」と言うそうです。
ナガミヒナゲシは日本全国で見られる一年草の雑草であり、道端や空き地、畑などさまざまな場所に生えています。
その特徴や危険性、駆除方法について詳しく見ていきましょう。
どこでも見かける「ナガミヒナゲシ」の特徴
知らないうちにいろいろな所に生えている「ナガミヒナゲシ」。
まずは特徴をみてみましょう。
- ケシ科の植物
- 一年草
- 春先に開花
- オレンジ色の小さめな花
- 葉っぱはタンポポやヨモギのようなロゼット状
- 種が非常に小さく大量に取れる
ロゼット状の葉とは、タンポポのように地面から直接葉っぱが出ている状態のことです。
ナガミヒナゲシは、ヨーロッパ地中海沿岸産の外来種、秋に発芽し越冬します。
春先になると急激に成長し4月から5月ごろには、かわいいオレンジ色の花を咲かせます。
急に大きくなって、あっという間に花を咲かせているのでビックリしますよね!!
毒があるの?「ナガミヒナゲシ」の注意点
- 他の花と似ていて間違えやすい
- 繁殖力が半端ない
- 茎に毒がある
- アレロパシー活性が強い
ナガミヒナゲシの花はポピーに似ていますよね。
私はポピーと勘違して、庭に生えていても抜かずにそのままにしていました。
よく見ると花は小さいし、色もポピーほど鮮やかではないですよね。
ナガミヒナゲシの種はとっても小さく1㎜にもみたない大きさで、1つの果実に1,600粒ほどの種が入っています。
西洋タンポポの種は200個ぐらいなので、ナガミヒナゲシの種はその8倍もの量!!
梅雨時期に種がこぼれるので、雨に濡れた靴底やタイヤにくっついて繁殖します。
国が特別駆除対象として指定する「特定外来生物」ではないので規制の対象ではありません。
しかし、非常に繁殖力があり、爆発的に広がる恐れがあるので注意が必要です。
各自治体ではホームページなどで注意をうながしています。
アスファルトのちょっとしたすき間から生えているのをよく見かけますね。
それとナガミヒナゲシの茎にはアルカロイド性の有毒物が含まれています。
植物毒で虫や動物に食べられないように、身を守るための毒です。
茎や実を素手で傷付けたり、折ったりすると皮膚がかぶれたりすることがあるので気を付けましょう。
小さくてかわいい花だからと言って、茎からブチっとちぎって飾るのはちょっと止めておいた方がいいですね。
ナガミヒナゲシはアレロパシー活性が強く、周りの植物を弱らせ自分たちがドンドン成長していく植物です。
アレロパシーとは植物が作るなんらかの作用で周りの植物や微生物、動物などを阻害する働きのことを言います。
なので非常に繫殖力の強いナガミヒナゲシには注意が必要ですね!!
「ナガミヒナゲシ」の駆除ポイント
「ナガミヒナゲシ」は非常に繫殖力が高く早めに駆除するようにしましょう。
ここからは「ナガミヒナゲシ」を駆除するポイント、タイミングや駆除方法、注意点を紹介します。
駆除のタイミングは暖かくなる前の実ができる前
ナガミヒナゲシの種は非常に小さくて大量にあります。
ですので駆除する時期はできるだけ種の入っている実ができていない時期にしましょう。
実ができてしまうと除草のときに種がこぼれてしまい、また生えてきてしまいます。
暖かくなる前、葉っぱが低い時期に駆除してしまいましょう。
素手でちぎっちゃダメ!駆除する方法と注意点
ナガミヒナゲシがロゼット状の葉っぱの状態のうちは根っこから引き抜くのが一番です。
ちぎったりカマなどは使ったりすると、毒素が手についたり気が付かないうちに種が飛んでしまったりしてしまいます。
駆除するときは毒素が付かないように素手ではなく手袋をし、長袖長ズボンを着用するなど露出の少ない服装で作業するようにしましょう。
- 成長する前に根から引き抜く
- 手やカマなどでちぎらない
- 手袋を着用する
- 露出をさける服装にする
駆除する時期が遅くなってしまったときや、広範囲で駆除するのが大変なときは除草剤を使う方法もあります。
除草剤を使うときは周辺の草花に影響する場合もあるので注意が必要です。
雑草を駆除する場所でも除草剤が変わってきます。
除草剤の種類によっても効果が違うのでしっかり確認してから使用するようにしましょう。
はじめは優しいタイプの除草剤を選ぶのがおススメです。
こちらは薄めずそのまま使えるタイプでジョウロのような使い方ができるのではじめて使う場合も簡単。
雑草に直接かけるだけなので、気が付いたときすぐに使えるのもポイントです。
食品由来の成分でできているので、お子さんやペットがいても安心して使えるのは嬉しいですね。
畑や花壇に使えるタイプもありますよ。
他の植物も一緒に枯らしてしまうか心配にです。
こちらなら、そんな心配しなくても使用できるのは嬉しいですね。
しかし、雑草が広範囲だったり、自分で駆除してもすぐに草だらけになってしまいうんざりする場合はプロにお任せするのもおススメです。
お問い合わせはこちら↓
ナガミヒナゲシをはじめ、草取りって本当に大変ですよね。
疲れるし、日に焼けるし、虫に刺されるし。
そんなリスクを避けるため、検討してみましょう。
まとめ
アスファルトのすき間から生えている可愛らしいオレンジ色の花「ナガミヒナゲシ」。
散歩途中などで手でちぎって持って帰ってきたりしていました。
しかし調べてみるとちょっと危険な植物です。
早めに注意しながら駆除するようにしましょうね。
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